260年を越えて受け継がれてきた川柳という伝統文芸には、江戸期から戦中ぐらいまでの歴史資料と呼ぶべき貴重なものと戦後の吟社活動の中で生まれた新しい資料の積み重ねがあります。
前者は、一部「誹風柳多留」などの古典籍として図書館等に所蔵があり、古川柳研究にも利用されていますが、それ以外の歴史資料については、殆んど顧みられることがなく、研究のために朱雀洞文庫に収集されたものは、希少な存在です。
戦後の書籍については、国会図書館等に充実していますが、体系的に収集された書籍類は、川柳の研究のために有用なものです。
また、吟社活動は現在も継続流であり、また公募川柳等で生れた新しい川柳雑誌や作家の色紙・短冊等の作品、さらに公募川柳の川柳グッズといったものは、社会的価値とsての認識が希薄で、所蔵者が亡くなるとほとんどが廃棄されてしあうことが多いようです。
川柳文化振興会では、朱雀洞文庫の川柳史料を中心に収集・保存活動継続しています。
現在データベース化をしている途中ですが、7割ほどの作業を終えて50000点を越える数字になっています。
川柳を生きた文化・文芸として後世に伝えるためにも川柳史料の重要性が意識されなければなりません。
現在は、個人宅の書庫とともに外部に借用した所蔵施設に分散されて保管しています。
史料庫とデータベース化作業
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朱雀洞文庫
「広辞苑一日一語」える
『広辞苑』6版付録
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